>猫の足跡を辿っていくと、やがて荒廃した村のような場所に出、そこで猫の足跡はぷつりと消えていた
主「足跡が消えた…おーい、猫!…どっかに隠れちゃったみたいだね。村のあとみたいだけど、ここが猫の家なのかな?」
淫「廃村かぁ…なんか気味悪いわ…」
先「村名などがわかれば、ここがどこかわかりそうなんですけどね」
3人は話しながら、廃村の広場にやってくる
すると、廃墟となった建物の影から、一人の女子が飛び出してきた
女子「はわわわわ!!やった、やっと人間に会えたーーー!」
女子は飛び跳ねながら3人の周りを一回りし、立ち止まって主人公の手をつかむ
主「力強っ!?」
女子「私、もともとこの先の村で鍛冶師をしていた者なのですが、村が魔物の群れに襲われて、店も家もなくしてしまい、途方にくれていたんです!」
そう言いながら、女子はさらにギリギリと握手する力を上げていく
主「ちょ、ちょっと」
女子「それでも何とか逃げ延びてここにたどり着いたわけですが、まさか冒険者様に会えるとは~!これで今晩こそ温かい布団で眠れる~!!たとえ家や鍛冶場をなくしても、この腕があればまだまだ再起を図って、やがては王宮の…」
主「ちょっと!まって!めっちゃ痛い!」
女子「ハッ!すいません、師匠からも、握力の強さと周りの声のきこえなさには気をつけろと言われていたのですが…」
女子は主人公の手を離して、照れくさそうにしている
先「なるほど、色々大変な思いをされたのですね…ところで、この先の村で働いていたそうですが、ここがどこかご存知でしたら教えていただけませんでしょうか」